Technology

表面を変えると、
世界が変わる。

圧力・プラズマ・電気化学など複数のアプローチを組み合わせた独自のナノ表面改質技術。医科歯科・レアアース分野から転用されたこの技術は、付着を抑制するにも促進するにも使える。同じ原理の表裏が、まったく異なる社会課題を解く。

Core Technology

複合アプローチによる
ナノ表面改質プロセス

圧力・プラズマ・電気化学反応など複数の手法を組み合わせ、素材表面をナノレベルから精密に制御する。表面の硬いガラス質(シリカ層)を選択的に改質し、微生物・生体組織・特定物質が定着する「足場」を形成する。

従来の高温・真空プロセスと比較して低環境負荷で運用できる。インプラント技術として人体内で使用できるレベルの安全性を持ち、金属・樹脂・セラミックスなど幅広い素材に対応可能。

特許第5963133号「医科歯科用材料の製造方法および保存キット」
特許第6057250号「希土類金属の回収方法および回収装置」
特開2017-205295「低結晶性アナターゼ型酸化チタン皮膜による表面改質技術」
Technical Supervisor — 個人として
黒田 健介
名古屋大学 未来社会創造機構 特任教授(2019〜)
大学院工学研究科 化学システム工学専攻 材料化学 教授(2022〜)
水溶液電気化学プロセスによる表面改質」を核とするプラットフォーム技術を確立。医科歯科インプラント・マグネシウム合金耐食・レアアース回収という3領域での社会実装を経て、現在は海洋バイオファウリングの防除・促進制御を次の応用展開として推進している。シーテックヒロシマは、その海洋分野における社会実装の最前線に位置する。
科研費基盤研究(C)「高耐食性材料の表面改質による海洋生物の定着促進・抑制機構の解明と海洋実証評価」(2022–2024)代表者。船体スクリュー・ポリエチレン・セラミックスへの海洋実証を完了。
特許第5963133号(医科歯科用材料) 特許第6057250号(希土類金属回収) 特願2011-019786(酸化チタン被膜)
総引用数 1,483 h-index 23 i10-index 34
STEP 1
表面改質(Modify)
圧力・プラズマ・電気化学反応などの複合アプローチで素材表面のシリカ層を選択的に改質
STEP 2
構造形成(Structure)
ナノレベルのマイクロクラックや凹凸構造を形成し、微生物・物質が定着できる「足場」を作る
STEP 3
機能発現(Function)
足場に微生物・生体組織・イオンが定着し、付着促進または抑制の機能が発現する
Proof of Concept

表面を変えた。
その証拠がここにある。

防汚処理を施したプロペラに、油性インクを塗る。水中で指で擦ると、インクだけが落ちる。薬品も溶剤も使わない。界面の性質を変えることで、付着と非付着を自在に制御できることを、目で確認できる。

Applications

ひとつの原理が、四つの応用へ。

01
Hull Maintenance  —  MVP完成・実地試験済み

防着と除去の統合システム

毒物を使わない二重皮膜処理で6ヶ月間の防着を実現。それでも付着したフジツボは、磁力吸着式ROVに搭載したキャビテーションウォータージェットで塗膜無傷のまま除去する。マイクロバブルが破裂する力のみを使うため、船体も塗装も一切傷つけない。

18〜30%
燃費改善効果
6ヶ月
防着持続期間
MVP完成・実地試験済み / AIベース自律運用を開発中 / RaaS(Robot as a Service)として提供予定
02
Ocean DX  —  実証進行中

海をデータ化し、事故をなくす。

広島では過去10年間に養殖筏への乗り上げ事故が70件発生。その7割以上がプレジャーボートによるもの。衛星データで筏の位置を広域把握し、筏へのIoTデバイス設置でスマートフォンに危険を通知する仕組みを、アイネット・マリンクラフト風の子と3社連携で開発中。

70件
広島での乗り上げ事故(過去10年)
7割+
プレジャーボートが原因
株式会社アイネット・マリンクラフト風の子・広島大学と連携
防汚技術の逆転で、アマモ場を再生する。
03
Ecosystem Restoration  —  実証進行中

防汚技術の逆転で、アマモ場を再生する。

付着を抑制する表面処理を反転させ、アマモの根が活着しやすい生分解性バイオコードを開発。表面にリン酸イオン等を定着させることで、アマモの成長に必要な栄養環境を整え、自然落下した種を捕捉・定着させる。テレビ新広島「ひろしま海の森プロジェクト」にも参画。

3海域
函館・広島・有明で実証済み
7割減
瀬戸内海のアマモ場(1960年比)
Jブルークレジット / 函館高専共同研究 / テレビ新広島「ひろしま海の森プロジェクト」参画
04
Soil Restoration  —  商用化フェーズ

微生物の足場を作れば、土地は甦る。

砂漠が森にならない本当の理由は乾燥だけではない。土壌微生物相が存在しないため、植物が根を張っても養分循環が起きない。改質籾殻(Nano-Husk)が微生物定着の足場を作ることで、生態系の自律的な正のフィードバックループを起動させる。この機序は海洋でアマモが定着した現象と同一だ。

75%
土づくり期間の短縮(24ヶ月→6ヶ月)
世界初
光合成細菌・放線菌・納豆菌の3菌同時定着
CO₂排出ゼロ / 非炭化プロセス / 国立大学との共同研究

技術を一緒に育てませんか。

呉市倉橋島の実証フィールドで、あなたの課題を試させてください。