2021年7月31日、農林水産省が「養殖業成長産業化総合戦略」 を改訂しました。
「養殖業成長産業化総合戦略」 (以下、総合戦略) は、 2020年7月14日に水産庁によって策定された、日本の養殖業の生産から販売・輸出までを範囲とした国家戦略です。
~マーケット・イン型養殖に転換し需要を掴みながら成長産業化の実現へ~
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/saibai/200714.html
農林水産省は、養殖業の振興に本格的に取り組むため、成長産業化に向けた将来の姿を示し、戦略的養殖品目とその成果目標等を定めた「養殖業成長産業化総合戦略」を策定しましたので、公表します。
最大のポイントは、既存の生産物頼みのプロダクト・アウト型ではなく、顧客ニーズに寄り添った生産をするマーケット・イン型養殖業で、販売の機会ロスを減らし、効率的で、高付加価値をもたらす新たな水産業の形を目指しています。
今回の目玉は「貝類・藻類をプラス」
「養殖業成長産業化総合戦略」の改訂について
https://www.jfa.maff.go.jp/j/press/saibai/210730.html
~マーケット・イン型養殖に転換し需要を掴みながら成長産業化の実現へ~
農林水産省は、養殖業の振興に本格的に取り組むため、今般、成長産業化に向けた将来の姿を示し、戦略的養殖品目とその成果目標等を定めた「養殖業成長産業化総合戦略」を改訂しましたので、公表します。
当初の総合戦略では、ブリやマダイといった魚類の養殖を中心に取り上げていました。自力で餌を食べることができない貝類や藻類は生産管理が難しく、今回の改定で「ホタテ」「真珠」といった貝類・藻類も初めて対象とされることになりました。
水産養殖業が注目
世界で需要が高まっている水産業。魚や海産物などが豊富な日本では天然ものにこだわることも多く、より季節を選ばず、安定した供給ができる養殖業の開発は進められていない歴史がありました。今回の総合戦略の改定では限定されているとはいえ、貝類・藻類という新たな水産養殖に手を付けた形となり、水産業が、重労働や不安定収入といったイメージを払拭し、魅力ある産業へと変わる1歩となるかもしれません。